1人でディズニーに行くようになり1年半が経つ。
デビューした日はゲスト全員が僕を見ているような気がして(自意識過剰)、1人でパークを歩くのも緊張した。
誰かと一緒に行くのに慣れていたディズニーだったが、1人で行くとこんなにも景色が変わるのかとびっくりした。みなさんにもぜひ体験してほしい。
あれから1年半。1人ディズニーは完全に慣れた。しゃべる相手がいないので、色んなことを考えられる。パークの細部も観察できる。1人ディズニーもなかなかいい。
1番成長したと感じたのは、透き通る彼女とのインパだ。
彼女は透き通っているので周りからは見えない。
そんな彼女と一緒にベンチに座り、肩に手を回して動画撮影した。
我ながら自分の変わり具合にニヤニヤしてしまった。マスクがあってよかった。
1人デビューをしたばかりの自分に伝えたら、驚きのあまりポップコーンをぶちまけるはずだ。
センターオブジアースに乗るとき
とはいえ、いまだに1人でインしていて恥ずかしくなることがある。
センターオブジアースだ。
センターオブジアースに乗るとき、1人の僕は他のグループと一緒に乗ることになる。
センターオブジアースは、1列2人✕3列の座席配列だ。コロナ対策で他のグループとは1列間隔をあけるので、真ん中の2列目は使用されない。
困るのが、一緒に乗るグループが僕と同年代のカップルのときである。
特に困るのが、先頭に案内されたときだ。
アラサーの男がセンターオブジアースに1人。先頭。
後ろの席にはカップル2人。
先頭に乗るのは個人的に大好きで、日常のストレスを忘れられる最高の時間なのだが、後ろにカップルがいると気になってしまう。
- もしかしたら僕の話をしているかもしれない(多分、してない)
- 1人で乗る僕の姿を見て、盛り上がってるかもしれない。
- 僕の後頭部をじっと見ているかもしれない
先頭に座るので後ろの様子はわからない。
後ろに座られると、自分のことを見られている気がして地底探検に集中できないのだ。
同年代のカップルだと特にそうなる。
おそらく彼らは先頭の僕なんて気にも留めてないだろうが、逆に僕はすごく気になってしまう。
だが振り返って見るわけにもいかない。
振り返ったら怖い。センターオブジアース最後の落下より怖い。
だから僕は、外国人のフリをすることにしている。
はじめてセンターオブジアースに乗りに来たアジア人。日本に住んでまだ1年。はじめて1人でディズニーシーに遊びに来た休日のビジネスマンを演じる。
たまに、USJの社員としてディズニーへ調査に来た男として乗ることもある。
いろんな設定で乗ると、けっこう楽しい。
逆に、カップルが先頭で僕が後ろに乗る時はとても気楽だ。
そういうときは、楽しそうに乗るカップルを見て僕も楽しむ(怪しい)
トイストーリーマニアの最後
ちなみにトイストーリーマニアも1人で乗ると困る瞬間がある。
ゲーム終了後、スコア結果の画面を見た先でトラムが停止するときだ。
このトラム停止中、前のトラムのゲストと向かい合う形になる。
この時間が1分くらい続くが、これが気まずい。
特に向かい合うゲストがカップルのときはくる。心に。
幸いトイストーリーマニアには3Dメガネがあるので、僕はそれをかけ続ける。
マスクもあるので、最大限活用して3Dメガネを曇らせ、視界を見えなくする。
こうすると気が楽だ。
カップルから見たら眼鏡のくもったアラサーとして映っているが、こちらには何も映っていない。
真っ白の景色。
1人ディズニーは奥深い。
今度1人ディズニーしようと思ってる方にお役に立てば幸いである。